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“ハレの日パーク”

ゲストブログ

「ハレ」とは 人間らしさの喜びを 多くの人と共にする特別の日や時を意味すると思っていましたが ここ半世紀の「科学技術の進歩」で 急速に社会は「情報化」が進み、「便利」になった反面で人間相互のコミュニケーションが 夫婦・親子の家族間であれ 経営者と社員とであれ お客様との関係であれ、人間関係が全てに物欲が強く、「人間らしさ」が希薄になり、自己中心的で、事務的で一方通行的で、ドライになったように思います。

その証拠が 最近の政官産の社会の為政者・リーダーとしての自覚や「使命感」が感じられず、人間の価値は人間らしさにあると言う日本古来伝統の心を忘れた、「感動」のない,乾いた荒涼とした社会に様変わりした、と言えないでしょうか。

社会へ旅立って間もない 若き営業マンであった愚生は、直ぐに三拍子揃った「愚か者」なることを知らされ、悩みぬいた末に「正直・誠を尽くせば動かざる者なし」の石田梅岩と孟子の心を信じて、「念ずれば 花開く」と行動した結果 或る日、突然お客様との間で「妙なる感動の一瞬」を共有する「ハレ」の場を体験したことがありました。その後「この一瞬」は 若い愚生を飛躍的に「人間として」成長させ、続く「妙なる体験」にも恵まれて、見えなかったものが見える様になり、終には「神の手に導かれる」体験にも至り、物質的満足には限りがなく 至極の喜び・満足があることを知り、第一線を退いた今日まで、心穏やかな意義ある充実した人生としてくれました。

囲碁や将棋の世界で 名人クラスの方が「人工知能」に連敗したとも聞きましたが 其れも「人間らしさ」の証しであるとも言え、「人間らしさ」が人間が万物の霊長の証しであるから には 如何に「知」で「情報化」が進歩しても グローバルな地球世界となった現在、地球が「ロボットの支配する惑星」に堕することない 人間らしさ・「情」が重視される時代になっていると言えないでしょうか。

ゲストプロフィール

後藤一成氏

1938年6月・東京都生まれ
1961年3月・法政大学工学部・電気工学科・卒業
同年 4月(株)日立製作所入社・関西支社配属
1998年6月(株)日立製作所・定年退。
<定年後の経歴>
「イエローハット」でトイレ掃除、「JALアカデミー」のマナー研修
オーナー経営の企業3社で6年間、勤務体験をする
2021年4月から、江戸時代に発する休眠中の京都・「心学修正舎」の再興に参加
2025年4月から、好学の士のお誘いで、飯田橋(株)クオーターバック社での「石門心学・実践講座」講師

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