ハレの日製作所

Harenohi Blog
“ハレの日パーク”

ハレの日マーク

吉野源三郎原作 羽賀翔一漫画の「君たちはどう生きるか」がなんと250万部突破したそうだ。本屋さんに行くと正面に山積みにされている漫画本である。ただハレの日製作所的にはこの本を通して「君たちはどう伝えるか」にこだわりたい。

原作は約80年前に出版されている。80年前の価値観が現代に生き返ったということが感慨深い。これが250万部も売れているということはこの価値観が決して古いものではないということだ。その変わらない価値観の伝え方として羽賀翔一が漫画にして出版し多くの人々がこの本に関心を持ったのが意義深いと思う。
ちなみにあえて今回原作と漫画と両方を読んだ。多分原作は2回目。中学生か高校生の時に読んだという覚えだけが残っている。つまり・・・あらすじを覚えていないってこと。これがなんとも情けない限りですね。。。クシュン。
本のあらすじは2年前にお父さんが他界したコペル君が叔父さんとの交流を通して人間的に成長をしていく物語。この叔父さんはコペル君のお父さんが亡くなる3日前に、「わたしは、あれに、立派な男になってもらいたいと思うよ。人間として立派なもににだね。」と言われた。
この本はこの言葉を軸にして展開している。
そして叔父さんはこの遺言をそっくりそのまま中学生のコペル君に伝えてるのではなかった。コペル君の日常生活や、勉学の上で疑問に思ったこと、友情を通して立派な人間になるようにおじさんがそっと手助けをしているのである。かといってこのおじさんは手取り足取り導いているのでは決してない。コペル君が自主性を持って問題を解決するよう、そして課題をクリアするように時には突き放しながら見守っている物語である。安易な慰めや導き方をしていないのがいい。そして得た知識を表面だけでなくその真理を考えるきっかけとなるように上手に導いている。

そして物語の終わりにコペル君はノートに気持ちを綴っている。
それが下記である。
「一番心を動かされたのは、やはり、お父さんの言葉でした。僕に人間として立派な人間になってもらいたいというのが、なくなったお父さんの最後の希望だったということも、僕は決して決して忘れないつもりです。
僕、ほんとうにいい人間にならなければならないと思い始めました。・・・(中略)しかし、僕は、いい人間になることは出来ます。自分がいい人間になって、いい人間を一人この世に生み出すことは、僕にも出来るのです。」
(岩波書店 「君たちはどう生きるか」p297 より)

お父さんの遺言が見事にコペル君に伝わっている。それが素晴らしいと思う。
このように思えるのも支えくれてる叔父さんは勿論、お母さんや友達があってのこと。
そう考えると私たちが次世代に伝えたいことは一人の人からだけの一方的な言葉だけでは足りないのかもしれない。表面的な言葉だけを伝えるのでは薄っぺらいものとなるかもしれない。言葉はそれを使う人と受け取り手が試行錯誤をしてその言葉に関する実際の行動や実践があってこそ重みが増すとこの本が改めて教えてくれた。

ハレの日製作所では次世代に伝えることを事業の幹にしています。
ただ、言葉を伝えるのでは意味がありません。伝えたい言葉にもっともっと気持ちをのせて次世代の人々の心に響くにはどうすべきか・・・。おじさんがコペル君に接したようにどのようにお客様に接してそれを伝えていくか・・・日々勉強だな!!!
すごく重たいテーマですが、それでこそやりがいのある仕事です!!!

CONTACT

まずはお問い合わせ
http://www.hare-no-hi.co.jp/blog/544/
ページの先頭へ