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“ハレの日パーク”

ハレの日マーク

ハレの日製作所では次世代に皆さんの「思い」のバトンをいかに渡すかが大きなテーマです。その方法として動画制作・冊子制作・家系図制作をしています。

さてタイトルの「そして、バトンは渡された」は2019年度本屋大賞に輝いた瀬尾まいこさんの小説。

ネタバレになるので詳しくは内容を書きませんけど、私より一世代あとの人々も次世代へのバトンについて真剣に考えていると頼もしくも嬉しくも感じた次第。

許される範囲内と思い、本の帯を参照にして説明すると 血のつながらない親に愛情たっぷりに育てられた「優子」の物語です。血のつながった父親はブラジルへ単身赴任。母親は優子が幼いころ死亡。ブラジルへ行った父親の再婚相手の梨花さんは優子の父親と離婚したのですが日本に残った優子と一緒に生活。そのうち梨花さんはお金持ちの泉ヶ原さんと結婚。その後離婚して森宮さんと結婚。そして森宮さんとも離婚してしまう。。。親の結婚離婚により高校生でありながら4度も名字が変わった優子だけど、どの親も愛情たっぷりに育てたのでよくありがちな優子の不幸話ではないのが特徴。いやかえって優子の幸せ物語なのです。

この本を読んで、3人の父親がいて2人の母親がいる優子が明るく振る舞えっていることにちょっとした違和感もなくはないのですがそれは小説だからよしとして・・・、本当の幸せは自分のことよりも自分以外の人のために何かをすることってことで共感しました。

そして何よりも優子は順番を間違えないで人間関係を構築しているのがいいですね。

私も順番を間違えないようにと心がけて生きているのでそこのところがとてもよくわかります。例えば、大学受験の合格通知。誰にまっさきに知らせるかってこととか、結婚の許しについても順番をきっちりわきまえているのが素晴らしい。これができる人間であれば人生を着実に歩んでいく土台があるって思わせます。

そしてその人生の先にあるのは大きな未来へとバトンを渡すことってこと!

しっかりと次世代へとつないでいくことの大切さがわかるとてもいい本だと思いました。

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