いきなり大きな大きなタイトルを掲げた。
この言葉、ハレの日に次世代に時空を超えた「思い」を届けるハレの日製作所が毎月勉強をしている石田梅岩先生開講290年記念講演会にて京都大学のカール・ベッカー教授から突きつけられたものだ。
私自身、かなりドキっとした。
ハレの日製作所のブログでは幾度となく登場した石田梅岩の石門心学。
師匠である後藤先生が290年記念公演に関わっておられることもあり、京都での講演会に参加してきた。
290年というと、なんとも中途半端なような気がするが、来場者を見渡してみるとまさに日本の人口分布と同じく、お年を召した方ばかり。40歳以下はいなかったような・・・。
きりのいい10年後の開講300年には今回集まった人のどのくらいが参加できるか・・・?
そういう意味でも、ここで290年をしっかりしておくことはとても大切なことであった。
このブログで数度にわたり紹介しているが、石田梅岩は江戸中期にあたり、「正直・倹約・勤勉」が人生において大切な要素だとして、商道徳を唱えた人である。
商いとは、儲けることを主にしてはだめですよ。と言ったのである。
それが、すなわち人の生きる道ともなり、ベッカー教授のおっしゃった
「何の為に人生を捧げられるのか?」につながるのである。
今の時代、どうしても目先のお金のことを考えがちでそのためには多少の無理をする企業や人が多い。
お金儲けも究極は何の為にするのか?ということなのだ。
もちろん生活は大事だ。生活のためにも、未来のためにも正当な報酬を得、そして儲けの目的が「金銭至上主義」に走ってはいけない!という警笛である。
さぁそこでタイトルの「何の為に人生を捧げられるのか?」のベッカー先生の答えでああり、ハレの日製作所の答えは、
「未来に対して人生を捧げる」なのである。
今の自分の行動は未来にとってどうなのか?
今の自分の利益は未来にとってどうなのか?
今の会社の方針は未来にとってどうなのか?
今のまちは未来にとってどうなのか?
今の社会は未来にとってどうなのか?
この視点が大切だと思う。
今の感情に流されてはならない。常に未来に向かって行動して、一人一人が「未来への責任を担う」。たった一人の小さな小さな一歩だとしても、それが集まるときっと今よりはいい未来が描けてくるはす。
そのために、ハレの日製作所はいつもいつも未来志向でやっていくのだ。