事業承継時に大切なことは新旧の”代表メッセージ”です。特にM&Aでの事業承継は”代表挨拶”でお伝えする社長メッセージは大切です。ハレの日製作所では、”代表メッセージ”を動画でお伝えするお手伝いをしています。
企業の無形資産の具体例についてお話します。
前回、創業者の「貯金の勧め」の言い伝えがコロナ禍にあって、企業経営に必ずや功を奏しているはずとお話をしました。内部留保を確保し続けるのも企業風土のひとつであると。
今回は、とある地方都市のスーパーマーケットの動画についてお話をさせてもらいます。
制作していただいたお客様は創業86年目のスーパー。
もともと呉服屋さんから発展し、今では地元地域にとってなくてはならない存在となっています。このスーパーのコンセプトは「地元を、愛そう。」
地元の方々の為を思い、地元の方々への奉仕をすることにより、必ずお客様となってくださり、会社のこれからにつながっていくと社長は考えています。
それというのも、スーパのある地域は、1959年の伊勢湾台風の時大きな被害を受けました。伊勢湾台風のことを私も知りませんでしたが、戦後の事前災害の犠牲者の数としては、東日本大震災、阪神・淡路大震災に次いで3番目。台風被害では最大の災害です。
1959年ですから、物資の輸送路も今とは全く違っていたのですが、パンをどうにか調達をして、地元の皆さんに配ったそうです。
やがて、少しずつ町が復興をしていくと同時に、お客様が増えていったと聞きました。
それ以来、有事の時には地元の人々に対して率先して援助をすることとなったそうです。
社長は、「私達は、お客様によって成長させて頂いているわけですから、お客様がお困りの時には、私達のできる範囲でお力添えをこれからも継続していく」とおっしゃっておられました。
これから発生するかもしれない大地震にも備え、店舗内や駐車場が避難場所として確保されるよう自治体とも協力体制が整っていると聞いています。
実はこの会社は動画を制作したのは2回目です。
一度目も、同じようなお話が動画に入っています。二度目の今回も同じ話がストーリーに入っています。
このような企業風土にかかわる物語は繰り返し伝える必要があります。
数年前に一度話して終わり・・・にすると伝わらなくなる可能性もあるからです。
企業風土にかかわる歴史ある物語を繋いでいく・・・そのようなお手伝いをハレの日製作所はこれからもしていきます。