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“ハレの日パーク”

ハレの日マーク

ハレの日製作所では次世代に家系図をお届けします。

前回は、家系図を作ると、

1.自分の存在について語れるようになる。

2.たくさんの人と共通点を持てるようになる

3.精神力・自己肯定感が高まる

の利点があるとお伝えしました。

今回は家系図と終活との関係をお話させていただきます。

近頃では、「終活」という言葉がよく聞かれるようになりました。ある程度の年齢になったら、自分の死と向き合い、残される家族に迷惑をかけないように、自分の人生を振り返り、自分の身の回りの整理をすることを終活といいます。具体的なものを挙げると、次のようなものです。ちなみに家系図は、数ある終活の中ではまだマイナーな存在です。

終活に全て共通していることは、「残された家族に迷惑をかけないように」「自分以外の誰かのため」に「自分が死ぬための準備」をしているということです。自分が最後までしっかりと迷惑をかけないように準備するということは素晴らしいことだと思います。

でも本当にそれだけでいいのでしょうか。自分の死を認めたい人や、死にたい人はいないのに、自分が死ぬ準備を笑顔で楽しくできる方がどれだけいるでしょうか。私は、家族だったら、少し位は迷惑をかけてもいいのではないかと思います。それが許されるのが「家族」ではないでしょうか。

だから迷惑をかけないように生きるだけではなく、人のため誰かのために行動する中で、一つだけでも自分のためにする終活があってもよいと思うのです。家系図作りは死ぬことと関係がなく、自分の知的好奇心のため、“自分のためにできる楽しい終活”です。仕事を引退して時間のある方であれば、自分のルーツ探しに夢中になれるかもしれません。

さらに、作った家系図は、子供や孫に引き継いでいってもらう伝承物にもなります。家系図作りは、いわば世代のバトンリレーのバトン作りなのです。このように、今までにない前向きな“自分のためにする終活”だからこそ、家系図をオススメしたいのです。

相続の準備として家系図を作る

相続手続の準備として家系図作りをする家族もいます。スムーズに財産の承継を行うため、親が元気なうちに相続の話をしておくことは、とても大切なことです。

しかし一方で、相続の話はお金や財産のことで生々しい話になりがちで、子供からは意外と話しづらいものです。突拍子もなく、「遺言を書いてもらいたいんだけど!」と切り出したりしたら、「まだ元気だから大丈夫だ!」といわれてしまうこともあり得ます。最悪のパターンとしては、下手に相続の話をすることで親の財産を狙っている、と勘違いをされてしまい、関係がギクシャクしてしまうことです。

そんなとき、「一緒に家系図を作らない?」と子供から言われたら、親はどう感じるでしょうか。家系図は家族の絆を形にする前向きなものですから、ビックリはされても嫌な気はしないものです。なぜ嫌な気がしないのかというと、お金・財産のことや、死ぬことと関係がないからです。家系図を作ると、たくさんの先祖がいたこと、これからも自分の子孫が生き続けることを目で見て感じることができます。そのタイミングで、「相続のことも考えてみない?」と切り出しやすくなるといいます。家系図を作るだけでも十分面白いものですし、終活として楽しむこともできるのですが、さらに相続について家族全員で考えるキッカケにもなるのです。

さらに家系図を作りに必須なのが、戸籍です。その戸籍は相続手続のときに有効期限がなく、そのまま流用することができるので、きちんと保管しておけば、いざ相続!となったときに手続がスムーズに行なえます。 私たちは高齢のお客様に対しては、家系図作りを「最も手軽な相続対策」と言っています。直接遺言を作ることにはならないものの、出来上がった家系図を見ることで相続発生時のイメージ作りができるのです。さらに家系図があることで、法事の際にも親戚の関係性と名前と顔を一致させることができるようにもなります。家系図にはそんな実用性もあります。

次回は「誰かのために家系図をつくる」ことについてお話をさせていただきます。

引用一部加筆<https://ka-ju.co.jp/column/meaning1>

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