ブログ

“ハレの日パーク”

ハレの日マーク

ハレの日製作所では次世代に家系図をお届けします。

前回は、家系図制作すると「終活」「相続」にも活かされますというお話でした。

今回は、誰のためにどのような「思い」で家系図を作るのかについてお話をします。

【両親・祖父母のために家系図を作る】

家系図を作る理由で2番目に多いのが、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに見せたい!贈り物としてプレゼントしたい!というものです。人も歳をとるにつれて、生きていく上で必要なものも変わってきます。食べ物も好きなものをたくさん食べられるわけでもなく、キレイな洋服やバッグ、宝石がほしいわけでもない。人はどうやら年齢を重ねるにつれ、欲しいものが減っていくようです。そんなとき、大切なおじいちゃん、おばあちゃんに家系図を贈る方が増えています。家系図はプレゼントするだけではなく、家族が揃ったときに一緒に眺めてみたいものです。家系図には懐かしい名前が並んでいるので、おじいちゃんから昔話の一つも聞けるはずです。昔のことを懐かしんだり、思い出したりすることは、幸せを感じられ、脳が活性化されて、健康にもよい影響を与えるとする研究もあります。

【子供のために家系図を作る】

あなたは、自分の子供に家族の歴史をどれだけ伝えることができるでしょうか?家系図作りは、自分だけのためではありません。自分が知った家族の歴史を子供に伝えることで、その子供も歴史を引き継ぐことができるのです。自分のルーツは子供のルーツと同じ。自分が生きた証を子や孫に託すこともできるようになります。子供がいる方は、自分だけに家系図を作るのではなく、子供のためだということも考えてみて下さい。

【亡くなった家族のため】

「人は二度死ぬ」

作詞家・放送作家の永六輔さんが残したこの言葉をご存知でしょうか?

一度目の死は体が動かなくなり、肉体が終わりを迎えたとき

二度目の死は全ての人に忘れ去られて、その方のことを知る人がいなくなったとき

そういった意味だそうです。

これまでの長い歴史の中で、世界中で数えきれない人が生まれて、亡くなっているのですが、ほとんどの方が忘れ去られているのが現実なのです。残された遺族がその方のことをずっと忘れずにいて、さらに子孫まで語り継いでいくことができれば、その方は家族の中で永遠に生き続けることもできるということになります。永六輔さんのような功績を残した方は、銅像や立派なお墓が建てられたり、教科書・書籍・音楽が残って後の世代に語り継がれていくこともあるでしょう。しかし一般の方にとって、そこまでの功績をあげることは現実的ではありません。これまでは、位牌や仏壇、お墓が先祖の存在を語り継いでいく役割を果たしてきたといえます。今は時代が変わり、家族のあり方も変わってきています。家からは仏間がなくなり、お墓も「先祖代々の墓」という形をとらず、管理の手間がかからない永代供養をとるケースも増えてきました。でも先祖がいなければ自分はいないわけですから、先祖を大切に想う気持ちはいつまでも変わらずありたいものです。家系図は仏具ではありませんが、固定費やスペースもとらずに、先祖のことを末代まで語り継ぐことのできる装置としての役割を果たすことができるものなのです。

家族が亡くなったことをきっかけに家系図を作る方も多いものです。亡くなった家族とは話すことはできませんが、家系図を作ることで、その故人が生きた足跡を辿り、振り返り、懐かし話に花を咲かすきっかけになるのです。亡くなった方もきっと喜ぶことでしょう。

戸籍を辿って家系図を作るだけでは、先祖の人柄や逸話はわかりません。そのかわり、もし家族のエビソードを直接聞ける家族がいるなら、聞いてみたくなるでしょう。同時に、直接話を聞ける家族がいることにありがたみも感じられるようになるはずです。

 

引用 <https://ka-ju.co.jp/column/meaning1>

お問い合わせ

メールでお問い合わせ