ハレの日製作所は「思い」を次世代に届けます。
今年も8月がやってきました。
8月になると、どうしても避けてはいけないのが先の大戦のこと。
8月6日 広島原爆投下
8月9日 長崎原爆投下
8月15日 敗戦
この3日はその時代生きた人々のことを思い、大事に過ごしたい日です。
さて、私ことになりますが、母は第二次世界大戦中に青春時代を過ごしました。
命の危険については、さほど感じていなかったようですが、とにかく「モノ」がなかったと言ってます。
その体験からだと思います。どんなものでも大切にしまっておきます。片付けをしていて、とにかく「モノ」が多いのです。なんでこんなものまで・・・?と思うのですが!
例えば、
リボン ・・・ プレゼントでもらったリボンをきれいにしまっています。
包み紙 ・・・ これもきれいにたたんでしまっています。
缶 ・・・ お菓子の缶から海苔の缶、お茶の缶がたくさんあります。
ボタン ・・・ 着れなくなったお洋服のボタン。
メモ帳 ・・・ 昔は銀行でメモ帳を配っていましたよね!
令和の時代からするととても考えられないようなものばかり。。。
でも、先日ふとエシカルをテーマに事業展開をしている若い女性と話していて気がついたのですが、戦争中に青春時代を過ごした人たちにはそれなりの理由があって「モノ」を捨てられずにいたのだと!
家族も家も財産も亡くし、生きるためにがむしゃらに働くしかなかった戦後。やがて、家族をつくり、少しづつ豊かになっていき、少しづつモノが多くなっていきました。ひとつひとつ増えていったこと・・・それが”幸せ”に直結していたのだと。
戦後、生き残った人たちの懸命な努力により、高度経済成長を成し遂げたからこそ、今の私たちの豊かさがあるのですよね。だから、戦争で苦労した人たちの価値を、”古い価値”として嫌い、”その時代の価値観”も断捨離してはいけないと思うのです。
私もついつい、「こんなにたくさんためこんで、捨てるのも大変なのに」と思ってましたが、これは多いに反省せねばならないと気がつきました。
口癖のように母は私に言います。「あなたはモノがない時代を知らないから・・・」と。
昭和の終わりから平成の時代の大量生産・大量消費の時代。この時代特有の”価値観”がありました。どうしてこのような価値観となったかの背景も含め、後世に伝えていかねばならないと思います。
もう戻らないだろう「コロナ前」の時代についても、時代の価値観をしっかり後世に伝えていくべきでは!なぜなら、私たちはその時代の恩恵を受けて生きてきたのですから!
その上でこれからの時代、withコロナかニューノーマルかわかりませんが、新しい時代を作っていかねばならないと思います。そう。時代に沿って価値観は変わってもいいのです。
いろんな時代のいろんなことがあったことを、後世に伝えていくこと・・・それも私の使命かな・・・?