ハレの日製作所は次世代に「思い」を届けます。
今日、8月15日は終戦の日。
ちょうどお盆と重なるこの日は、毎年ご先祖様への思いをはせる日でした。
何故過去形かというと、今年は新型コロナウィルスにより、お墓参りもままならない人が多いからです。今日の終戦の日に靖国神社に集まる人も限られることでしょう。
新型コロナウィルス蔓延により、戦没者やご先祖供養が遠のくのではないかと危惧しています。
そんなおりですので、改めて「平和」について考え、みなさんに問題提起をしたいと思っています。
そこで改めて皆さんにとっての「平和」の主語はなんですか?
「平和を守る」とよく聞きますが、その守るべき平和は「誰の」、あるいは「どこの」平和でしょうか?
きっといろんな答えが返ってくるかと思います。
個人の平和、家族の平和、会社の平和、地域の平和、国の平和、世界の平和、そして宇宙の平和・・・。
その何のための平和かによって、行動がそれぞれ違ってきます。
そしてある個人の平和が他の個人の平和や地域の平和とは相容れなくなってしまう場合もあります。
だから厄介であり、だから「平和」「平和」と唱えていても戦争が起こってしまうのだと思います。
直近のニュースからですが、先日、ある地方で、東京から帰省した人に対して「何故この時期に帰省したのか。さっさと帰ってください!」と家に張り紙をした人がいると。この張り紙をした人にとって、「個人と家族の平和」を保つためには何でもするという考えのもとの行動なのでしょう。個人と家族の平和を守ろうとして、結果的に地域の「平和」を守れなかったと。なぜならば、この張り紙をした人は地域で肩身の狭い思いをしていることでしょう。このようなニュースが全国に展開された今、この地域はきっと疑心暗鬼の状況だと思うからです。
これと同じことが「ある国の平和」を守るために、「他の国の平和を侵してもかまわない」、「地球環境を侵してもかまわない」、の考えも残念ながら世界であります。
個人から国家へと飛躍しすぎと思うかもしれませんが、『他人の事を我が事と思えるかどうか』が個人個人の基本姿勢にあれば、大きなくくりの全体を見据えた行動にもつながっていくと考えています。
改めて、今日は終戦の日です。今日「平和」について考えてみてはいかがでしょうか。
みなさんにとっての「平和」は誰の、いやどこの「平和」を目指しているのか・・・。まずそこを考えてみてはいかがでしょうか。
多分これにはベストな答えは見つけられないと思います。
ただ、これから先、次世代のこどもたち、孫達のために、”持続可能な社会”を作るための「平和」について考えてみるのもいいのではないでしょうか。
今、私が勉強しているSDGsの概念は「誰一人として取り残さない持続可能な社会」を目指しています。”誰かの平和”が”誰かの不幸”の上に、”ある国の平和”が、”ある国の不幸”の上に築かれることがないような世界・社会がいつの日か実現できるようになりたいものです。これは甘っちょろい理想論だとつぶやく人もいるでしょう。それもある意味わかりますが、終戦の日だからこそ理想としての「平和」への夢を語りたくこのブログを書きました。