事業承継の時、伝えておくことは何ですか?
本当に語り継ぐべきものとは何でしょうか?
いみじくも、五木寛之氏が、『こころの相続』(SB信書)にて、戦争のことに触れていますので引用します。
「また、戦争と言えば、それがどう始まり、どう展開したかなど、「大局」ばかりが話題になります。一人ひとりの兵士のことなど、いまではほとんど伝えられず、遺されもしないのです。」(P28)
事業承継の時も同様で、会社の「大局」ばかりに目がいきがちです。ところが、長い企業の歴史には必ずや「物語」があります。そこには一人ひとりの社員がいます。そこにこそスポットライトをあてて、会社の物語の第二章(いや第三章かもしれませんが)をどのように皆で作っていくかをひとつの物語にしませんか。
会社の物語を語りましょう!
これからの時代はどうしてもオンラインでの商品・サービスの提供が主流になります。またリアルな体験型のサービスでも、今までは地域で一番でよかったものが、全国の競合との差別化をしていかねばならない時代になりました。その時に差別化の力になるのが独自の企業の物語です。
人が一人一人違うように、会社も一社一社違いがあります。商品・サービスが似通っていて、低価格競争をしたくない場合、その違いを表現するのは独自の会社の本当の物語を著すのが有効です。
その物語を知ってもらう手段として、動画が最適です。
ただ動画を作るにもタイミングがあります。5年、或いは10年の周年記念の度に経営計画発表も兼ねて動画制作をするのが本当はベストです。ただ、事業承継がそこまで待てないということであれば、承継の時に、メッセージ発信をし、過去をふりかえってみてください。
会社にとって、必ずや今後のヒントとなることでしょう。