数年前、私は自らの家系図を作成致しました。戸籍を丹念に辿り作った家系図は父の実家の当主にお渡し保管していただいていました。
それから5年以上が経ち、先日、その当主から「親戚で食事会を開くので、よければいらっしゃいませんか」とお誘いがありました。久しぶりの再会に胸が高鳴り、私は喜んで参加することにしました。
当日は40年ぶりに再会する高齢の遠縁のご夫婦もいらっしゃいました。なんとそのお二人が、私にどうしても御礼を伝えたいとのことでこの食事会が企画されたのだと知り、思いがけない展開に胸が熱くなりました。
御礼の理由——それは、私が作成したあの家系図でした。
「よくここまで調べてくれた」「こうして自分たちのルーツが記録として残ることが本当にありがたい」と、何度も感謝の言葉をいただきました。ご高齢の親戚にとって、自分の存在がどこから来たのかを記録として見つめ直すことは、深い喜びだったようです。
食事会では、昔話に花が咲きました。かつては謎だった家系のつながりも、そのご方のお話から明らかになり、新たな事実が加わったことも、大きな収穫でした。さらに太平洋戦争の戦時下での家族の決断の話を聞き胸が熱くなりました。
さらに、「この家系図に、記載されていない孫やひ孫の名前を赤ペンで書き足して、わが家の家宝としていきたい」というご提案をいただき、次回の再会までにそれぞれの家族が最新の家系図更新を手書きしてくることになりました。もちろんその持ち寄った家系図を再構成して作成するのは私のお仕事です。こうして家系図が、親戚同士をつなぐ新たな絆になっていくのを感じたのです。
私たちがご提供する家系図は、エクセル形式の元データも併せてお渡ししていますので、将来的にご自身で家族の情報を加筆することも容易です。もちろん、追加作業がご負担になるようでしたら、当社での有償対応も承っております。
家系図は「完成して終わり」のものではありません。それは、未来に向かって育っていく家族の“幹”であり、世代を超えて受け継がれる“物語”です。
今こそ、家系図を。
私たちは何者なのか。どこから来て、どこへ向かうのか。
家系図を作るということは、自分の存在の意味を見つめ直し、家族の歩みを一つの線として描くことです。それは、記録であると同時に、贈り物です。ご先祖への敬意であり、子や孫への大事な宝物の伝授でもあります。
「いつかやろう」と思いながら、なかなか重い腰が上がらなかった方へ。
今が、その「いつか」かもしれません。
あなたの家族にしかない物語を、一枚の家系図というかたちにして、未来へと手渡してみませんか?
ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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