ブログ

“ハレの日パーク”

ハレの日マーク

毎年8月、ハワイでは「オキナワンフェスティバル」が開催されます。
およそ125年前に始まった沖縄からハワイへの移住。現在、ハワイの日系人の約3割が沖縄にルーツを持つと言われています。2日間で延べ4万人が集うこのフェスティバルは、音楽や踊り、食を通じて“ウチナーンチュ”の誇りと絆を祝う祭典です。

しかし、この華やかな祭りの背景には、静かに語り継がれるもうひとつの物語があります。
太平洋戦争中、沖縄戦で捕虜となった約3000人の沖縄の人々が、ハワイ・オアフ島のホノリウリ収容所へ強制的に送られました。
ハワイへ向かう船の旅は長く、過酷なものでした。蒸し暑い船底での生活は劣悪を極め、食料も乏しく、終わりの見えない航海に心を失っていく者もいたといいます。それでもなんとかたどり着いたその先が、丘に囲まれた谷底に造られた「ホノリウリ収容所」でした。そこは「地獄谷」と呼ばれるほど高温多湿で、人々を苦しめた場所でした。

そんな中、希望の灯をともしたのが、その収容所の近くに住んでいた沖縄にルーツを持つハワイの日系人でした。
監視の目を避けながら、食べ物や言葉を通して捕虜たちを励まし続けたのです。自分たちも決して豊かではなかった時代に、それでも「同じ言葉を話す者」を見捨てられなかった。その温もりが、捕虜たちにとって一縷の希望となりました。彼らは後に、「あの励ましがあったから生き延びることができた」と語ったといいます。

オキナワンフェスティバルの音楽や笑顔の中には、そんな過去の思いが静かに息づいています。
ハワイと沖縄を結ぶ物語は、遠い時代を越えて、いまを生きる私たちに“ルーツを知ることの意味”を問いかけています。

日本のルーツをたどりたい日系人の方へ――

私たちは、ご先祖様の足跡をたどり、その物語を紡ぐお手伝いをしています。

#沖縄移民の歴史#ハワイの日系人#オキナワンフェスティバル#ホノリウリ収容所#沖縄ルーツ探し#日系人のルーツ#ハワイと沖縄の絆

参考文献 : 秋山かおり氏 「ハワイの捕虜収容所を訪ねた日系・沖縄系移民」

       ー文化交渉の一形態ー

       NHK 国際報道 2025年11月4日放送

 

↓お問い合わせはこちらから↓

創業記念動画、PR動画、事業承継動画のハレの日製作所

↓海外向けWebサイトはこちらから↓

Roots to Japan

↓インスタグラムはこちらです↓

Instagram

参考 : NHK 国際報道 2025年11月4日放送

写真 :提供 写真AC 撮影 Katie613

お問い合わせ

メールでお問い合わせ