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“ハレの日パーク”

ハレの日マーク

いやぁ、いかにも青年会議所っぽいタイトルにしましたけど・・・(笑)

周年記念映像・冊子制作のお手伝いに愛知県・津島市の総合ショッピングモールのヨシヅヤさんのお仕事をしています。先日ヨシヅヤさん伊藤社長へのインタビュー撮影でのお話。

ひとしきりインタビュー撮影が一段落してから若い社員が目を輝かす話があるんだとおっしゃって語ってくださったことです。

それは、2014年の広島での豪雨災害でのことでした。

ヨシヅヤさんでも各店舗に募金箱を設置をしていたところ、ある日、現金で50万円を入れてくれたお客様がいました。そしてその翌日もお客様が30万円の現金を入れてくれたとのことでした。

お客様が数ある募金先からヨシヅヤさんを選び、50万円、そして30万円もの寄付を預けたということは、ヨシヅヤさんがお客様から絶大なる信頼をされている証拠ですよね。

この信頼って簡単にはできません。どんなに素晴らしい会社でも、どんなに素晴らしい経営者でも一人一人から真に信頼をしていただくには近道は決してないものです。やはりヨシヅヤさんの長きにわたる地域への貢献だったり、お客様を大事にする心から培われたもの。その積み重ねがこのような寄付行為に現れるのだと思いました。

伊藤社長は繰り返しおっしゃいました。

「私たちは地域のお客様に育ててもらったのだから、地域の皆様のお困り事には身の丈に応じた範囲でできる限りのことをしたいと思っている」と。

ヨシヅヤさんが地域貢献をしたきっかけは伊勢湾台風であったと聞いています。1959年当時ヨシヅヤさんは呉服屋さんでした。その年に発生した伊勢湾台風。この台風は東海地方を中心に甚大な被害をもたらしました。津島市では平地という場所柄、また当時のインフラも整備が不十分であったことで3ヶ月間も水が引かないところがあったとのことです。現在でも東日本大震災・阪神淡路大震災に次ぐ戦後3番目に大きな被害があった災害です。この時、近隣の住民の皆さんに先々代がパンを配ったとのことです。その当時のことですから物流も途絶えたままになっていたはずです。ヨシヅヤさんが配るパンを確保するだけでもどれだけの労力であったかと想像できます。地域の皆様のお困り事に真摯に向き合った結果、その後復旧してからというもの、お客様がヨシヅヤさんに来てくださりそれからというもの順調に売上げが伸びていったとのことです。そして現在では年商620億円と大きく成長していきました。三越・伊勢丹を始め、地域の百貨店やスーパが軒並み苦戦を強いられている中、ヨシヅヤさんの成功の秘訣は、地域のお客様に真に喜ばれていることだと感じました。今回数店舗を取材で廻らせて頂き、それを肌で感じることができたものです。

ヨシヅヤさんに50万円・30万円を寄付した方は伊勢湾台風の時にヨシヅヤさんが配ったパンをもらった方かはもちろん定かではありませんが、人間の営みにおいて、困った時にはお互い様で助け合うことが大事なのですが、その助け合いに介在するのが誰かということもとても大事。そのような助け合いにも見事に介在する地域密着型のヨシヅヤさんの現在の繁盛はビジネスをする上で多いに参考になるのだと思います。

さて、私も地元の品川区にたくさんお世話になっているので、これから地元に恩返しをしなくっちゃ!

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