先日、新宿の西口にある専門学校を訪問しながら
「この立地を伝えるためには、この西口の摩天楼をこの角度から動画映像で観せるだけで伝わるだろうなぁ」
なんて言っていた訳だ。
そのタイミングで読んでいた本が『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』。
紀伊國屋で手に取りながらもその意味を理解しないままで
読み始めていたわけ。
「かつてはテキストが占めていたポジションは、写真や動画といったヴィジュアル表現に入れ替わっていく。これが、ヴィジュアルストーリーテリンングの時代が来る根拠だ」と明確に書かれていたのだ。
すなわち、ここまでスマホでありスクリーンが誰もの手元にある時代は、
当然分かりやすく、伝わりやすい動画の時代の到来だということ。
そう、こんな言い得たキーワードが欲しかったのだ。
そして私は次なるドローン映像の可能性のプレゼンで、ある大学を訪問。
NBCの仲間でもある経営学の教授に
にわか仕込みの“ヴィジュアルストーリーテリンングの時代”を口にしてみたのだ。
すると、するとだ、その教授の背中の書棚には
“ヴィジュアルストーリーテリンング”の言葉が入った背表紙の本が
2冊も並んでるではないか。
当然、教授は難なく理解してくれた訳で…
この集約された奇遇。
まさにこれぞ「セレンディピティ」。
このことはただの偶然でなく、必然性ある偶然に違いない。
ほんの少し前までは目にしたことさえなかった“ヴィジュアルストーリーテリンング”。今後の私に大きく関わるキーワードということなのだろう。
ところで何で、それまで名前を聞いたこともなかった
明石ガクト氏の本を買ったのだろう⁈
タイトルの「動画2.0」という響きだろうか?
動画の時代だということだけはすでに分かっていたからだろうか?
それはともかく…
やっぱり月に2回はセレンディピティを期待して
新宿紀伊國屋書店で本を漁ろう。
そう、セレンディピティを信ずる者は救われるのだ。
あー「儲かる」とは、信ずる者と書くんだっけ⁈
ゲストプロフィール
中島セイジ氏(なかじま・せいじ)
経営デザイナー
株式会社QB総合研究所 代表取締役
1985年に企業マーケティングおよび広告戦略を中心にプランニングを行う株式会社クオ-ターバックを設立。1993年には中小企業を主体とした企業戦略研究会「αクラブ」を開設、主宰。経営デザイナーとして業界・地域を問わず数多くの企業を支援する。
2003年よりこれからのビジネスのあり方を発信する「ビジネスの達人」や「時流度チェック」は、ホームページ、メールマガジン、携帯サイトなどで人気コンテンツとして注目を集めている。著書に『非効率な会社がうまくいく理由』(フォレスト出版)『儲けないがいい』(アチーブメント出版)がある。
2015年には、北海道十勝の芽室町でのワイナリー構想に向け、株式会社十勝里山デザイン研究所を設立。
2017年にはNPO法人「里山と生きる協会」の発起人として活動。