毎週月曜日朝7時から出版社経営者数名と「朝塾」と称する勉強会に参加している。
そこで先日交わされた言葉が、
「記録をするとか言葉を紡ぐことを仕事にしている私たちは、何かあったら腹を切る覚悟が必要だってことですよね」と話し合った。
朝塾では、7月に平家物語を読了して次のテキストとして司馬遷の『史記 列伝』を選んだ。
その第一回目、史記を読み始める前に、武田 泰淳氏の『司馬遷 史記の世界』序文と第一章「司馬遷伝」を読んだのだが、そこにこのような記述があった。
「歴史家の厳しさは・・・ 内に対して、量り知れぬ、きびしさが必要なのである。内に対するきびしさとは、思慮の深さ、思索の広さである。記録はもとより守らねばならぬ。しかしその前に外に対して守るべきもの、死を以て記録すべきもの、それをまず決定せねばならぬ。深き思慮と、広き思索とによって、内に対して、きびしく、これを求めなければならない。」
出典 講談社文芸文庫 武田 泰淳 「司馬遷 史記の世界』
ハレの日製作所は企業や個人の歴史を紐解き、未来へと繋がる動画や冊子を制作している。
憚りながら、当社の制作物は100年先まで届けると謳っている。
もちろん、司馬遷には到底及ばないのだが、当社もそれだけの覚悟が必要なんだと改めて感じた。
武田氏曰く、司馬遷が”生き恥を晒しながら”したためた史記。
『史記』はまさしく2000年以上の長きにわたり人々に読まれている。
司馬遷がに相当な覚悟があったからこその結果なのだろう。
歴史を紡ぎ記録にするということは、「覚悟」が要るものだと知り、身が引き締まる思いだ。
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