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“ハレの日パーク”

ハレの日マーク

事業承継時に大切なことは新旧の”代表メッセージ”です。特にM&Aでの事業承継は”代表挨拶”でお伝えする社長メッセージは大切です。ハレの日製作所では、”代表メッセージ”を動画でお伝えするお手伝いをしています。

それでは企業の無形資産の具体例についてお話します。

会社の創業者は会社を起こしたその時、必ず会社に対しての「思い」があります。それを「創業の精神」「創業時の理念」として記録として存在する会社も多いと思います。

一方、記録としてない会社も多いと思います。記録としてない会社の経営者はまず創業者であれば、創業当時を振り返ってみてほしいです。二代目、三代目で創業者がご存命で荒れば、今すぐにでも聞くことをお薦めします。そして生憎、創業者が他界されている方は、創業当時の社員さんでご存命の方を探して聞くようにするといいと思います。そのどちらの方もおられない場合は、この際、長く会社におられた方を訪ねるのもいいでしょう。

さて、当社が制作した動画で具体的にお話をします。その会社は創業55周年を記念して、創業者に幼少の頃の苦難の時代から、創業に至る過程を語っていただきました。これだけでもひとつの映画ができるほど波瀾万丈でお話を聞きジーンと胸にせまる思いがしたものでした。

創業者は若い頃、勤めていた会社で、給料を支払ってもらえず、その替わりとしてお鍋をふるまわれたそうです。懸命に働いた対価としての給料をもらえなかった経験から、「このようなことは絶対にいけない。」と強く強く思ったとのこと。そして自分で店を持った時には、働いてくれる人にはよくしてあげないといけないと肝に銘じたとお話を伺いました。

創業して55年、今は二代目社長が経営されていますが、その精神をずっと持ち続け、社員の皆さんが気持ちよく笑顔で働くよう、経営をしていると撮影の時に創業者は語ってくれました。

その成果というわけではありませんが、とある社会的な影響により会社の売上が大きく落ち込み大ピンチの時、幹部社員が二代目社長に「自分達の給料を減らしてもいいので皆でこのピンチを乗り越えたい」と話があったとの涙ながらに語ってくれました。

さらにこの会社は積極的に地域に貢献をしている会社です。創業時お世話になったお客様との関係で始めた地域活動により、壁いっぱいの感謝状が社長室にかかげられていました。「地域があっての我が社である」との思いは脈々と二代目そして社員の中にも浸透をしていました。

このような会社の”歩んできた道”を動画で制作をし、いつでもどこでも動画を観られる環境を整えれば、この物語はこれからずっと引き継がれていきます。

この会社は跡継ぎもいて後継者問題に悩むことはありませんが、もし経営者が会社を手放す時があったら、このようなストーリーは引き継いでいってほしい物語です。これこそが会社にとって大事な無形資産なのです。

創業して55年という長い年月をかけて培われた社風があってこその企業です。それはどの会社でも同じです。新経営者が経営方針を大転換をしても社風というものはなかなか変わらないです。社風を知ってさえいれば、社風にあわせた対応なり、変化となっていくでしょう。社風を知ってもらうためにも創業者の「思い」を記録としておくことは大事なのです。それが新しい経営者のもと、会社が発展する上でのひとつの要素となっていくことでしょう。

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