ハレの日製作所が創業して初めて受注した動画が倒産110番 八起会の設立40周年記念動画でした。
八起会会長,野口誠一氏。他界してもう3年半が過ぎようとしています。
動画制作にあたり、野口会長の本を読み、動画も多数観ました。
八起会が設立された40年以上前は、会社が立ちゆかなくなり倒産をすると、執拗な借金取りに追われ、命をもって償う社長が大勢いました。
実際、私の知り合いでも何名かは悲しい最期をとげました。
(現在はセーフティーネットもあり、命まで奪われることは少なくなったのは本当によいことだと思います。)
さて、NHKスペシャルに話しを戻しますと、企業の廃業件数は5年で20万件。
帝国データバンクでは5社に1社が1年以内に廃業する可能性があるととのことです。
そして経営者の8割以上が周囲の誰にも相談できないでいるとのことでした。
会社の一生も人の一生と同じで、始まりがあれば、終わりがあります。
終わりも迎えようとしている時、問題は、借金の返済が可能な場合は「廃業」で、返済不可の場合は「倒産」となることです。
お金の問題の他、社員の再雇用先斡旋、取引先への案内、そして地域経済へも多大な影響・・・とにかく解決せねばならない問題は山ほどあります。
なので、NHKスペシャルでは、借金が大きく膨らまないうちに、決断をする重要性を言っていました。決断が遅れれば遅れるほど、ダメージは当然大きくなっていくというもの。早めに決断をして、社員の方には第二、第三の人生を歩むよう促し、お取引先、お客様へも早めの決断により負の影響を軽減をして、地域経済へも決定的なダメージとならないように配慮をするのも社長がしなければならない仕事であるということなのです。それをしっかりすれば、再起も可能性があるというもの。
改めて、このような大廃業時代、”転ばぬ先の杖”として野口会長の教えはとても意味があるものだと感じました。
「成功は過去のもの、失敗は未来につながる」と野口会長も言っておられます。
失敗の哲学から学ぶことは多いにあるのだと感じます。
40周年記念動画には野口会長の選りすぐりの映像もたくさん入っています。八起会の動画をご覧ください。きっと何かのお役に立つかと思います。
またこのブログの絵にありますように、2016年度帝国データバンクの資料によりますと、60歳以上の経営者で後継者が決まっていない会社が半数近くあります。大廃業時代を言われている今、後継者問題もからめて考える時となっていると思います。
八起会 ホームページ
https://yaokikai.com/index.html
NHKスペシャル
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20191006