事業承継時に大切なことは新旧の”代表メッセージ”です。特にM&Aでの事業承継は”代表挨拶”でお伝えする社長メッセージは大切です。ハレの日製作所では、”代表メッセージ”を動画でお伝えするお手伝いをしています。
前回は企業の資産には、数字で表せる有形資産と数字では表せない無形資産があるとお話しました。
そしてM&Aの時に、有形資産は導きやすいのですが、無形資産はややもすると見落としがちだともお話をしました。
創業の精神・経営理念・ミッション・ビジョンは、会社の目につく壁に張り出され、朝礼等で繰り返し唱和され、社員の皆さんの意識の中に浸透し、日々の業務の中で、無意識の中にすりこまれているものです。従い、会社の進む道において必ずや企業の軸或いは土台になっているものです。
そして仕事の進め方に反映されていき、やがて社風となっていくものです。
社員のスキル・社内コミュニュケーションも会社独自のものです。人間が一人一人違うように、会社も一社一社全て違いがあります。そして社風は空気のように”あたりまえ”となったものなので、会社の中にいると気がつきにくいものです。しかしながら、外からみるとよくわかります。
経営者自身があまり気がついていないことがあるのですが、直接の商売とは無関係でも経営者のネットワークは大切な資産ですし、経営者が率先して行っている地域貢献、社会貢献活動もまぎれもなく会社の資産です。これらのつながりは、そこから商売として展開されるアイデアや会社の発展に寄与しているからです。
下の図の真ん中に > = < の記号があります。
この説明を読み、自社が有形資産よりも無形資産の方が多い、或いは同じくらいと思った経営者は無形資産を有形資産以上に買い主に強くPRすべきです。
特に黒字経営を長年継続している会社は無形資産の方が大きいとハレの日製作所は断言します。
これらの無形資産は、一朝一夕には培われるものではありません。
なのでとても大事な資産です。
そして経営者が変わったと同時に極端に変更すると様々な場面で小さな問題が起き、それが解決されないと大きな問題へと発展する可能性もあります、
もちろん、新経営者は新しい経営方針に則り事業展開をしていくべきですが、「今までこうだった」を知っているかいないのでは、その後の経営に大きく作用されていきます。
だからこそこれから会社の譲渡をお考えの経営者は会社の将来を考え、そしてより会社が発展していくためにも無形資産の洗い出しをオススメします。
そして洗い出しが終わったらそれらを動画で記録しておくことをオススメします。
文字でおいておく手段ももちろんよいのですが、未来を担う次世代の人々への訴求力は明らかに動画が有利です。
次回は具体的な無形資産をどのように動画で表現するかについてお話をしますね。
冒頭写真はacworksさんによる写真ACからの写真