(写真 : ペリリュー島オレンジビーチ)
映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』を観て、戦後80年という節目に改めて「戦争の記憶」と向き合う必要を痛感しました。かわいらしいキャラクターが登場する一方で、描かれるのは壮絶な戦場の現実です。南国の楽園の風景と、飢えや病に苦しむ兵士たちの姿が同じ画面に並ぶことで、戦争の不条理がより鮮明に浮かび上がります。見た目の柔らかさと内容の苛烈さ、その落差が観ている人の心を強く揺さぶるのです。
映画の中では「立派な死に方が遺族の慰めになる」との描写がありました。しかし冷静に考えれば、それが真の慰めになるはずはありません。戦争は人々の感覚を狂わせ、死を美化することでしか耐えられない状況を生み出してしまいます。ペリリュー島で亡くなった日本兵の数を思えば、そのむなしさは計り知れません。生き残ったわずか34人のその後人生を想像すると、背負った苦しみは戦場を超えて続いたに違いないと思います。
終盤では、仲間同士が疑心暗鬼に陥り、同胞を撃ってしまう場面が描かれました。極限状態に置かれた人間が柔軟さを失い、意固地になる姿は決して過去の特殊な事例ではありません。現代社会でも、立場や思想の違いから人々が互いを排斥する場面は少なくありません。戦争はその極端な形であり、人間の脆さを映し出す鏡でもあるのです。一人島に残った兵士の姿は、同胞を撃った罪の意識ゆえかもしれません。
勇ましい言葉を口にする人々が戦地に赴くことはなく、実際に命を賭けるのは普通の若者です。欧州では徴兵が再び増加していると聞きます。日本でも勇ましい発言が目立つ昨今、危うさを感じざるを得ません。だからこそ、この映画を通じて戦争の悲惨さを知り、平和を願う心を育むことが重要だと思います。
当社のミッションは「100年先に思いを伝える」ことです。代表が後世に伝えたいのは、戦争を繰り返さないという願いです。今年は戦後80年の節目にあたり、戦争に関するブログを複数書きました。世界に目を向ければ、ウクライナとロシアの戦争は終わらず、ガザでも爆撃が続いています。平和は決して当たり前ではなく、不断の努力によって守られるものです。日本を取り巻く状況も不穏さを増している今、勇ましい言葉に流されず、冷静に未来を選び取る必要があります。
『ペリリュー島ゲルニカの楽園』は、戦争を知らない世代にとっても「考えるきっかけ」となる作品です。戦後80年の節目に観ることで、記憶を継承し、未来に問いを投げかけることができます。来年以降も戦争に関する発信を続け、平和の尊さを語り継いでいきたいと思います。

(写真 : ペリリュー島からガドブス島の橋跡)
(写真 : ペリリュー島のトーチカ(特火点)跡)
写真提供 : 写真AC 撮影者 TOMOCHANHAPPY
戦後80年に関するブログ
戦後80年 いま私たちにできること――“平和の記憶”を100年先へ | ブログ – ハレの日製作所
戦後80年 終戦記念日 ~未来に向けて戦争と向き合う~ | ブログ – ハレの日製作所
海を越えてつながる心――沖縄とハワイ、知られざる絆の物語 | ブログ – ハレの日製作所
当社へのお問い合わせは以下↓からお願いします。