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“ハレの日パーク”

ハレの日マーク

私をよくご存知の方はタイトルが皮肉であることをご存知だろう。。。

 

私は安部前総理が、世界中に「福島はアンダーコンントロール」と事実と異なる発言をして勝ち取ったオリンピックの開催はろくなことがないと思っていた。昨年開催予定であったがコロナ禍により、1年延期されたが、本年の開催もコロナ感染が終息しそうにもなく、中止すべきだと思っていた。

ところが、このところの東京オリンピック関係者の度重なる問題となる発言を通して、五輪を誘致して本当によかったと思えるようになってきた。

それは、オリンピックという世界中が注目するイベントにおいて、一連の発言が、現在の“世界標準”からするとどうなのか・・・と皆が考えるきっかけとなったからだ。

 

そして、このような問題発言をする人や団体を私達は今までたくさん見ていたし、聞いてきていた。我々はそのような人や団体を黙認していたのだ。正直、私自身も問題発言を黙認したことは山ほどある。

私自身の経験では、その場の空気感を大事にし、そして「長いものにまかれていればなんとなく自分は安心・安泰・安定」のような邪悪な意識があってのことだった。

だが、この“意識”こそが、これからの日本にとって、日本人にとっての大問題となり、日本が世界から取り残されていくことにつながっていくのだと思うようになった。

 

オリンピックに関する問題となった昨今の一連の発言は、“オリンピック精神”から離れていると同時にまさに、今、世界が推進しているSDGsでも当然問題発言となる。

それはSDGsの17の目標の5.「ジェンダー平等を実現しよう」の中の

5-1、あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。

に抵触するから。

 

SDGsに関する、いろんな意見はあるだろう。反対の意を唱えている人がいることも承知している。

SDGsは実際に、2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟国193カ国が2030年までに達成するために掲げた目標で、もちろん日本も加盟国。

そして今、国際社会は、SDGsが掲げる17のゴールと169のターゲットをクリアーすべく既に大きく動いている。

日本人や日本企業がこの流れに乗らないわけにはいかないのが国際社会のルールなのだ。

日本や、日本の企業、日本人がSDGsに関することに「我、関せず」を貫いたらどうなるか。国際社会から相手にされなくなるのは歴然としている。

 

SDGsの対応・・・自分には関係なく、大企業がやればいいでしょうと思っていませんか?

もちろん大企業もすべきだ。でも必ずや、大企業からそのサプライチェーンやお取引先の中小企業へSDGsでありCSRへの取組をしているかチェックをする時代がやってくる。

古新聞になるが、例えばアップルは2030年までにサプライチェーンの100%カーボンニュートラル達成を約束している。既にアップルに部品を供給している日本の企業は対応を迫られている。

 

今こそ、企業や一人、一人の意識と行動が“世界標準と照らしてどういう位置づけか”を知っておくべきだろう。そのために、SDGsの17の目標を知り、その意味までも理解しておくべきだと思う。一人一人ができことは、小さいかもしれないが、ひとつひとつ出来ることから始めながら、意識変革をしていくことが必要なんだと思う。

 

コロナ禍により大きく産業構造が変化する。そして、SDGsを取り入れた企業経営が世界の潮流となるのは間違いない。

日本が高度経済成長した時代は、諸外国に“追いつき、追い越せ”の気運が高かった。それは諸外国と同じ土俵にあがることを目標として先人達がたくさん、たくさん頑張ってきたもの。今の時代、の諸外国が目指しているのは“2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標”。この世界の目指している目標にベクトルを合わせる努力をしていこう。

いまだに私自身はコロナが終息しないうちのオリンピック開催はどうかとも思うが、一連の問題発言を通して、オリンピック開催が、一人一人の意識改革を促すことに繋がるのであれば大歓迎だと思い、今更ながら、聖火リレーのボランティアに応募した。

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