知り合いから頂いた一冊の小冊子。これはその方のお母様が晩年一緒に暮らしていた大叔父さまのパーソナルヒストリーをまとめたものです。
写真とお母様のクリアーな文字で解説がされているこの小冊子です。
私はこういう小冊子を各家庭に1冊作って欲しいと切に願っています。
この小冊子の制作者が「後書き」にて書いておられる文章の一部を紹介します。
『「明治、大正、昭和、そして平成へ」とアルバムをめくるほどに、今の僕たちには想像もできないような生き方に涙が止まりませんでした。
それは、厳しい生まれや育ち、家庭環境、時代状況に振りまわされながらも、己の明日への方向性を決して見失うことのない、一直線な生き方。
小説の想像力をもこえた真摯で壮絶な人生だった大叔父。その事実の記録がこの小冊子です。
(中略)
学校で教わった歴史なんて、ごく一部の権力者たちが、自分の都合で粉飾もして残していった文書等からの仮想と仮説でしかなかったのではないか。
一庶民がめまぐるしく移り変わる時代社会のなかで、何を志し、何に悩み、何に苦しみ、どのように闘いながら生きてきたのか。
こんな一人の人間が生きてきた事実こそが、「日本の正史」であるはずです。』
この文章読むだけでも胸が熱くなりました。
そうなのです。私たちが習う歴史は国家の歴史。それはそれで必要だけど、もっと大切なのは一人の人間がどのように生きてきたかを次世代に送り続けること。
それが日本全国行き渡れば、それこそが「日本の正史」になっていくと考えています。
時代の大きなうねりに翻弄されながら懸命に生き、最期は幸せな時間を過ごしたこの小冊子の主人公は、血がつながっている縁者やその地域の人々に多くの勇気と知恵を授けています。
そして、何よりこのような生き方をしたご先祖さまがいることを誇りに思います。(どこかの政治家が選挙前に家系図を公表して出自の良さをアピールしたのは根本が相違していると思うのです。)
さらに子ども達は、この小冊子からどのように生きるべきか多くを学ぶはず。自分に自信がもてるようにもなるでしょう。人生で大切なことを知るでしょう。そしてピンチに遭遇したら励みになるでしょう。
一家に一冊ファミリーヒストリーブックかファミリーヒストリームービーを作ってみてはいかがですか。お子様やお孫さまにとって生涯の宝物になりそれが未来永劫繋がっていきます。
この小冊子はアルバム原本と添えられていたメモをそのまま使って作っています。
メモがない場合はハレの日製作所が聞き取りします。
ほぼ100年の歴史はばっちり頭の中に入っていますので、要所、要所の大事なポイントは漏らさず聞き取りできます。これははっきり言って“年の功”(笑)。
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次回はこの小冊子から私の父の経歴の推測ができたお話をします。